歯周病と口臭

あなたの口臭はもしかして歯周病?!

歯周病が原因で口臭を引き起こす場合があります。これを放っておくと歯周病の悪化はもちろん、ひどくなると歯周膿漏を招くことがあります。まずは、病的口臭であるかどうか知ることが大切です。

口臭の種類

口臭には、大きく分けて3つの原因があります。

内因的口臭

生理的口臭とは、起床時や空腹時、ホルモンバランスが崩れたときなどにでる口臭です。
これらは誰にでもある口臭で、水分補給や正しい歯磨きを行うことで改善するため、治療を必要とするものではありません。

起床時

起床時は唾液の分泌が低下しているため、細菌の増加により口臭が発生します。
水分補給や正しい歯磨きを行うことで改善します。

緊張・ストレスがかかった時

起床時と同様、唾液の分泌が低下することにより口臭が発生します。
緊張した時は口が乾き、粘つきます。緊張により口呼吸になったり、ストレスがかかったりするからです。
ストレスは交感神経を優勢にするため、唾液の分泌を低下させ、口臭が発生します。

ホルモンバランスが崩れた時

生理中や妊娠中の女性は、ホルモンバランスが崩れます。ホルモンバランスが崩れると、エストロゲンの減少により肌や口が乾き、口内の細菌が繁殖するため口臭が発生します。

空腹時

お腹が空いている時は、膵液(消化液)を分散するため口臭が発生します。
また、空腹時間に何かを口に入れることにより、口臭を抑えることができます。

外因的口臭

外因的口臭は、食べ物やアルコール・タバコなどが原因で起こる口臭です。ニンニクやネギ、ニラなど臭いの強い物を食べた後は口臭がきつくなります。
また、お酒やタバコなどによる口臭は、一度体内に取り込まれた臭いの元が胃で消化され、血液中に混入して体内を循環し、肺から吐き出されることによって発生します。口臭の原因となる主成分は硫化水素やメチルメルカプタンなど、揮発性硫黄化合物が挙げられます。

硫化水素

硫化水素と呼ばれる揮発性硫化化合物です。臭いの特徴としては、腐った卵のような臭いがします。

メチルメルカプタン

メチルメルカプタンと呼ばれる揮発性硫化化合物は、強烈な臭いがします。臭いの特徴としては、腐った玉ねぎのような臭いがすると言われており、部分的に歯周ポケットがあると臭いを放ちます。

病的口臭

病気の症状として発生する口臭のことで、この中で一番重要なのがこの「病的口臭」です。
臭いの原因は、歯周病(歯周膿漏)によるもので、舌の汚れや口の中が清潔でなくなったことから口臭が発生します。また、歯周病による口臭の中でも原因は2つのタイプに分かれます。

原因① 歯周病菌(プラーク)

  • 歯周病の最大の原因はプラークと呼ばれる歯周病菌の塊です。食べカスを放置しているとプラークに変わり、歯周病を進行させる毒素を出し続けます。

原因② 歯茎の中の膿

  • 歯周病が進行すると、歯茎や歯根まで歯周病菌が増殖していきます。すると、歯茎の中に膿が溜まり、嫌な臭いを放ちます。歯周病菌が歯茎の奥まで入り込んでいると、自分では治せませんので歯医者での治療が必要です。

そのままにしておくと、どんどん口臭がひどくなるため、歯周病治療が必要になります。
口臭でお悩みの方は、安部歯科医院へご相談下さい。

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歯周病専門医 田幡 元 監修

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